私が小学2年生の冬から、4年生の冬までの2年間。
「アタックNo.1」は、リアルに近い描写と滑らかな動きで、「巨人の星」と並ぶ画期的なスポーツアニメだった。
東洋の魔女やドラマ「サインはV」などバレーボールブームの最中でもあって、当時の少女たちの熱狂ぶりは、凄かったと思う。
録画機も無かった時代、毎週日曜日の夜には忘れず、TVにかじりついて食い入るように画面に見入ったものだ。
最近、YouTubeでその初話を見てから懐かしくてたまらず、何としても2話以降も見たくなり、dアニメ配信で1ケ月かけて鑑賞した。
幼かった私には、はるか年上のお姉さんたちが眩しくて仕方なく、中学に行ったら勉強も頑張らなきゃいけないと、いろいろ素直に感化されていたことに気付いた。
主人公の鮎原こずえに感情移入して、彼女しか追っていなかったが、大人目線で今見ると、むしろそれ以外の様々な登場人物の心情をよく描いたアニメだった。
最初はぶつかっても、ぶつかり合いながらお互い理解を深め、信頼を得て心繋がっていく清々しいアニメだった。
と同時に、何とも1970年の日本が迫って来て、重苦しくなってしまった。
うさぎ飛びや、理に合わない練習の数々。
マシンやコンピューターはまだしも、有り得ない魔球必殺技の数々。
何よりも、こちらがいくら善意で真摯に接しても通用しない、真逆の悪辣さでしか返せない相手がいることを、そしてそれは単に相手が不正義なのではなく、大自然の摂理とも言うべき人類の課題であることを、2022年以降の世界は思い知らされている。
それが重苦しさの正体だと思う。